「受託開発の極意」読みました ― 2008年04月13日 22時58分08秒
受託開発の極意を読みました。ページ数も少なくすぐに読めるのでよかったです。
仕事にすぐ役立つような情報はそんなに載っていませんでした。それよりもお客さんと直接会うことはなくてもお客さんのことを考えて仕事ができるようになろうとか、職場のメンバーが改善に乗り気ではないとしても少しずつ職場を変えていこうとか、開発者の心構えについて重点が置かれています。
私も同じようなことで悩みました。単なる理想論や宣伝ではなく、下請けとして働いている開発者が持っているような悩みに真正面から向き合おうとする姿勢に共感しました。
ただこれをやればすぐに解決するというような簡単な解決方法は書かれていません。そういううさんくさいハウツー本と違い、現状を変えようと地道に努力することが重要だというようなことが書かれています。
私の場合は、そういう環境がいやだったため転職して環境自体を変えました。今の環境は以前に比べて恵まれていると思います。ただそれでももっとよくしていこうという努力は続けていこうと思います。この本をそっくりまねるわけではないですが、著者の前向きな考え方は見習うべきだと思います。